第403話彼女は人を親切からではなく利益のために救う

「私に謝れって? クレオ、どうやら勘違いしてるわね。それに、エイデンに聞いてみなさいよ――そもそも私の謝罪を受け取れるのかどうか」

エミリーはふと、さきほどエイデンが自分に向けた、あの感謝の眼差しの意味を悟った。

たぶん彼は、本当に意識を失っていたわけじゃない。周囲で何が起きているか、耳に入っていたのだろう。

自分が助けたことも、きっと知っている。

イーライはエミリーの言葉に同意できず、いつもの癖で父親面をして説教を始めようとした。

だがエイデンは、イーライの気質を嫌というほど知っていた。

今ここで父が口を挟めば、またエミリーを遠ざけてしまう。そう思ったエイデンは、すぐさま言った。...

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